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権限を移譲する

雑記

メンバからの相談

炎上プロジェクトに入って、チームメンバからよく報連相*1を受ける。報告と連絡は正直どうでもいいが、問題は相談だ。

自分は一応はリーダなので、この"相談"に直接応える機会も多い。相談は、往々にして問題やトラブルの対応についての意思決定を求める内容だ。

「サーバで致命的な障害が発生しているが、メーカサポートが非協力的で解決の見込みが立たない」

例えばこういう相談が来たら、

  • 暫定対応で凌ぐ方法をなんとか確立して、顧客には一報を入れる(短期的視点)
  • 社内の他プロジェクトの有識者に類似事例を聞く(短・中期的視点)
  • メーカのサポートを営業さん経由でプッシュする(中期的視点)

といったような指示をする。

しかし、実は、こういう”相談”に対しては、フラストレーションを貯めていた。

日に日に「なんでそれぐらい自分でなんとかしないの?100歩譲って方針に迷ったとしても、こうやろうと思うのだけどどうだろうか、という相談はないのか」という思いが積み重なっていた。入社して3年ぐらいの若手ならともかく、年次が近い同僚や場合によっては先輩社員からもこういった問い合わせを受ければ尚更だ。

立場を変えて考えてみる

さて、もし自分がチームメンバで、これを相談する立場だったらどうだろうか。ひょっとしてこう思うかもしれない。

  • 問題が発生したが、結局のところ解決の責任はリーダが負うべきだ
  • 自分がリーダの許可なくおかしな対応を行ったことで事態が悪化しては申し訳ない
  • ここはリーダに判断を仰ぐしかない

なるほど、とすれば、これはリーダの側に問題がありそうだ。

権限を移譲する

チームメンバにそのような思考をさせていたとしたら、残念ながらリーダとしてはまだまだだ。メンバに必要な権限を移譲していないからだ。つまり、メンバに対しては、「責任はリーダがとるから、思いきってどうするか意思決定してほしい」というシグナルを送るべきだったのだ。

メンバに権限を移譲しなければ、つまり、メンバが意思決定するチャンスを作らなければ、リーダはずっとそのポジションから離れられない。意思決定の訓練を行うことで、やがてメンバがリーダとなり、新陳代謝が行われる。そうすれば、自分も次のポジションに移ることができる。

意思決定は責任を伴う

何かを決めるということは、それが失敗した時の責任を負うということだ*2。この経験は苦しいものであるが、どれだけ痺れる意思決定を行うことができるか、というのが評価やサラリーに加味されるべきだと思う。

その観点では、ゼネコン構造のあるSI業界において、上流業者においては、元請けであるがゆえに高いマージンを取るという行為が何を意味しているのか、今一度認識しておくことも必要そうだ。

*1:使っておいてあれだが、自分はこの言葉ダサいと感じている

*2:そのことがDNAに刻まれており、絶対に意思決定しない人種も存在する