SIMフリー携帯を日本で常用する場合のベストな選択肢は? (追記あり 3.17)

引越し関連エントリの1つめ。携帯電話について。

知ってる人は知っているが、香港は携帯天国である。例えば、旺角という場所には、携帯電話のデパートみたいなところがあって、そこでは数百の携帯ショップが軒を連ねているし、コンビニでプリペイドのsimカードが安価に購入できたりする。

それはさておき、ここでのポイントは香港で売られている携帯はsimフリーであるということである。iPhoneも例外ではなく、自分の使っているiPhone4Sもsimフリーである。

香港からの帰国に伴って、このsimフリーのiPhoneをなるべく低価格で使うには?というのが今回のエントリのテーマである。

考えられる選択肢

とりあえず、考えられる選択肢を列挙してみることにした。

  1. 手持ちのiPhone4SでSoftbankと契約
  2. 手持ちのiPhone4SでDocomoと契約
  3. 手持ちのiPhone4Sでその他のキャリアと契約
  4. iPhone5を買ってSoftbankと契約
  5. iPhone5を買ってDocomoと契約
  6. iPhone5を買ってその他のキャリアと契約

手元のiPhone4Sは1年前に買ったものだが、これを売ってiPhone5を買い直すというのも一応考えることとした。

Softbankとの契約

単純に考えると1.と4.はNGである。Softbankは持ち込みのiPhoneでの契約を認めていないからである。

ただし、最近はiPhone4Sの値段が下がってきていることから、「iPhone4S 16GB, MNP一括0円、ゴミなし」というような契約もチラホラ現れている。

どういうことかというと、MNPで契約した場合、2年契約前提で、定価で5万円ほどのiPhone4S 16GBをタダでゲットできる。また、月々iPhone4Sの購入補助分を携帯料金から値引きする、という契約である。

この場合、一ヶ月あたりの料金は3300円程度*1となり、タダで手に入る新品のiPhone4Sが2万4千円程度で売れる仮定すると*2、実質的な支払いは2300円ほどとなる。

手持ちのiPhone4Sをそのまま使え、ソフトバンクの回線で3G通信もそこそこの値段で思いっきり使えるパターンであり、なかなか良さそうである。

しかし、今のところMNPが条件となり、新規契約ではまだこのようなキャンペーンは発見できず、1月からの携帯が必要ということから厳しそうである。

Docomoとの契約

次に2.と5.であるが、DocomoにはXiというsimがあり、こちらはsimフリーのスマホ(というかiPhone)をターゲットにしており、一応候補となる。ただし問題は値段である。

正確な金額は忘れたが、ばっくり言って、月々6500円ほどの支払いとなる。Docomoの回線と3GネットワークをiPhoneで利用できるので悪くはないのだが、いかんせん高すぎる。

ちなみに、香港では、月々約2000円で、1800分の無料通話と400MBのデータ通信*3(3G or LTE)がついたパッケージだったので、それから見るとかなり高く感じられてしまう*4

あと、iPhone5についてだが、FOMAプラスエリアと呼ばれる800Mhz帯の電波(いわゆるプラチナバンド)を掴むことができないため、電話の繋がりやすさという点で一昔前のソフトバンク相当になってしまうと言われていることに注意が必要である。

ということで、ちょっとこの案は厳しそうである。

その他のキャリアとの契約

残る道はその他のキャリアである。候補としては、b-mobileという会社がある。ここはsimフリー端末向けにsimを販売している会社で、香港の携帯との相性は抜群だ。

b-mobile社自体では回線を保有しておらず、Docomoの回線の一部を買い、それに様々なプランを被せエンドユーザに再販している。

今回は「スマホ電話SIM」というのを検討してみた。データ通信専用のプランなどもあるが、通話できることが自分の要件として必須なためこのプランをピックアップした。月々3000円程度で30分の無料通話と、200kbps限定のデータ通信(容量制限は緩い)オプションがセットになっている。

データ通信の速度に目をつぶれば、Docomo回線だし、価格的にも結構良い候補に見える。

b-mobileで様子を見ながらソフトバンク移行を考えることに

結局どうしたかというと、b-mobileのスマホ電話SIMを利用することにした。インターネットで全ての手続を完了することができたのもポイントが高い。

b-mobileは3ヶ月利用したらMNPで他のキャリアへ移動することも可能である。つまり、最初に検討したソフトバンクのMNP特典に移行する選択肢が生まれるのである。

ということで、現在はb-mobileの回線を利用している。通話はDocomoの回線なので大きな不満はないが、昔使ってたSoftbankの回線と比べてみても、繋がりやすさにそんなに大きな違いは無いように思われる。

iPhone5への買い替えは行わなかった。理由は、4Sのスペックに特別不満はないこと、FOMAプラスエリアに未対応であることである。

意外だったのが3G通信で、200kbspなんだけどこれが思った以上に使える。テザリングも可能で、実際、試してみたが、耐えられないという遅さではない。FBやTwitter程度ならPCのブラウザで開いたとしてもそんなにストレスはない。

さらに、ネットではNGと言われていたSkypeの通話が普通に使用できた。LINEやViperなどは試していないが、ひょっとしてあっさり使えてしまうかもしれない。

おわりに

携帯電話の料金プランというのは、詳しくみてみると、複雑であるが、実によく考えられているというのがよくわかる。

基本となる構造は、販売奨励金というかユーザ獲得コストをどうプランに埋め込んでいくか、携帯端末の価格(人気や在庫、新機種投入による世代交代)といった要素であると思われる。さらには、MNPとか純増数No.1(つまり、少しでも多くの回線を契約させたいインセンティブ)にはマーケの予算も流れていて、特別な割引プランを生み出している。そしてこれらは意図的に複雑になっているという点も見逃せない。

携帯キャリアというのは面白いビジネスをしているなー、とつくづく感心してしまった。

追記(3.17)

その後、スマホ電話SIMのサービスが改定されて、データ通信については、U200というものが廃止されて、U150相当(月額定額980で150kbpsというもの)しか選べなくなった。

既存ユーザも乗り換え可能で、月額費用が安くなるということで、早速申し込んでみた。が、結果として、これが間違いで、スペック上50kbpsしかダウンしていないのだが、体感上はかなり速度が落ちた。メールチェックやTwitterぐらいでもかなり時間がかかり、GoogleMapやFBはかなり絶望的である。正直言って、まったく実用には耐えられないものとなった。

月額1980円で、速度制限なし、1GBまで、というプランなど上位プランも合わせて用意されたので、ユーザを流したいという思惑があるのかもしれない。

いずれにしても、現状では、b-mobile で プランS + 月額定額980円 というのを選んだ場合、データ通信部分については無かったものと考えたほうがよい。自分も時期がくればMNPする予定である。

(MNPでSBに乗り換えました http://moriken.hatenablog.com/entry/2013/03/30/093100

*1:正確な数字は失念した

*2:ヤフオクでは3万円ぐらいの値がついていた

*3:wifiも充実しているし、自分の使い方では香港で400MB使い切るのは結構難しい

*4:香港の携帯通話料が激安なのは、おそらく、狭い香港という地域だけをカバーすればよく、その分設備投資の効率が良いためだと思われる。蛇足だが、もし日本でも首都圏と人口100万人以上の都市だけをカバーする携帯キャリアが現れたらそうとうな低価格が実現できると思う