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炎上プロジェクトからの予期せぬ贈り物

雑記

一年前はまだ香港に住んでいて、一年後にこんなことになっているなんて夢にも思わなかった。相変わらず、炎上プロジェクトに絶賛参戦中である。

正直まだ終わりは見えないのだけれど、時間がそれなりに経過したため、少し周りの景色を見渡す余裕ができてきた。ということで、本エントリでは前向きに「ここが良かった炎上プロジェクト参画」というのをまとめてみたい。

 

フラットな組織体系

プロジェクトが炎上した時に人材が社内のあちこちから集められた。通常こういう場合は、火消し組織から人が出てくるものなのだが、今回の場合は、全社的に各部署から出せる(出してもよい)人材が集まった。結果として、プロジェクト内は、偶然にもかなりの実力主義となっている。

混沌の中にあって秩序を作り出せる人、正しい情報を集めて意思決定できる人、対客スキルに秀でた人。そういった人材が入社年次に関わらず重要なポストに付いている。

これは中々風通しがよい。お互いをプロフェッショナルとして正当に尊敬する風土が出来ている。入社以来初めての経験であり、この観点では中々心地よい。

一方で、惜しむらくは、年功序列な某社にあっては、そういったポジションと報酬がマッチしないことである。自分の場合、役職的にはプロジェクト内ではかなりの下っ端であるため*1、負っている責任の範囲に比べて給料が(相対的に)安いという事に不満を感じている。

 

これまでのプロジェクトに比べ裁量が大きい 

それなりの規模のプロジェクトなんだが、社費留学をさせてもらった恩義もあるので、身を粉にして働いたところ、そこそこのポジションに落ち着いた。結果として、今まで経験したプロジェクトに比べ、裁量(と責任)の範囲が大きく広がった。痺れるような意思決定を行う経験がいくつもできた。上位視点での業務経験が得られている。

極限状況のプロジェクトであるが、この経験は、予算、体制、人、プロジェクトマネージメント、業界習慣などの観点から生きたノウハウを自分に授けてくれている。これは、今後社内に残るにしても、箱を変えるにしても、大きな財産となるに違いない。

 

返報性の原理からの脱却

友人の元・上海MBA生は、ブログのとあるエントリで、社費留学という制度を見事に分析している。返報性から、派遣留学を得た社員は、会社に与えられた巨大なフリーランチに報いたいと考える傾向にあり、会社を辞めにくいというものである。

それを踏まえて思うのだが、自分は今すぐ会社を去ってもよいのではないかと思う。*2このプロジェクトで会社に提供した価値は、社費で受けた恩を十分に埋め合わせしたと感じているからだ。

 

人間万事塞翁が馬。自分が知る限り断トツにしんどくて、辛くて、逃げ出したいようなプロジェクトへの参加だが、こうやって見るとそこそこメリットもある。図らずしも今後のキャリアの選択肢が広がっていて、やはりドットは後ろからしか繋げないものだなと思う。

*1:なぜ上位役職者がプロジェクトに多いかについてはノーコメントで…。

*2:本当に今すぐ去ると現場が混乱するのでちょっと厳しいのだけれど