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手を抜くことに妥協しない

どんなことでもそうだと思うんだけど、費やした労力とそのリターン(の期待値)というのは非線形である。

 

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「野球」というのを例にとって見ると、練習をはじめたばかりの時は飛躍的に上手になってゆくけど、ある程度上手くなった後、それを極めることは難しい。

これの関係は、プロダクトやサービスにもあてはまる。投資したお金とその品質である。

じゃあ、全て費用対効果のよいそこそこのラインでお金を使うのが最善じゃないか?と思うかもしれないが、実際のところはそうでもない。自社の強みやポジショニングといった内部要因、顧客との関係や法律による規制などの外部要因などを勘案して資源を分配する必要があるからだ。

 

最近とある外国企業のプロダクトを使っているのだが、実に上手に手を抜いていることが分かってきた。業務に関係することなので詳細な具体例を列挙することはできないのだけど、日本のSEであればほぼ間違いなくこだわるであろうポイントで手を抜いていたりする。

最も驚くべきことは、そういうポイントで手を抜いていても、トータルの満足度は大きくは低下しないのである。手を抜いた分価格に転嫁されている、つまり安くなっているということもあるが、常識にとらわれない手の抜き方が本当に見事である。

なるほど、手を抜いてもよい部分を発掘して、それでコストをおさえるというのは、十分に重要なことといえそうだ。生産効率をあげるでもない、無駄を削るともちょっと違う。そこそこでよい部分を見極め、顧客の満足度を維持しつつ、投資を減らす。

 

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とすると、理論的には逆もありそうだ。本当はもっと投資して"極める"べきなのに、常識にとらわれてそこそこで止めてしまっている②の領域。

ここで、あらためて自分の業界を見回してみると、外国企業というのは①から④を発見して③に持ち込むのが得意な気がする。逆に日系企業は、常識の強さや、現状維持バイアス、サンク・コストといったことからむしろ③を④にしてみたら①だったというのが得意そうだ。

とはいえ、①→④→③はとてもパワフルなので、なんとか自分の組織でもそれが出来ないか探っていきたいなーと思っている。外国企業のプロダクトを使いながら妄想する毎日である。