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こんなクラスは嫌だ

MBA MBAまとめ

さて、前回の更新からだいぶ時間がたってしまったが、MBAまとめシリーズとして、今回は「ちょっとこの授業ひどくないですか?」をお届けしたい。要するにワーストランキング。なんだけど、こちらは甲乙つけがたい(?)ので授業の列挙に留めることにする。

Startup Opportunity がなんちゃら

この授業は教授がひたすら過去の話を繰り返すというもの。
教授は香港人で

  1. 高校までインターナショナル・スクールに通い
  2. 1997年の香港返還のタイミングでアメリカに渡り
  3. UC Berkleyに行ってコンピュータサイエンスを学び
  4. HPとどこかの大手IT会社で経験を積み
  5. なんかエリートコースにのって
  6. その後香港に戻ってきて、HKUSTの設立に関わり
  7. HKUSTで最初の博士号を受け取って(スタンフォードかどこかの博士を蹴ったらしい)
  8. それでもって、ほぼ最年少でtenure(大学の終身雇用権)を付与され
  9. 更にベンチャーを起業して、IPOまで持っていった(起業時にtenureは放棄したらしい)
  10. おまけとして、HKUSTのEMBAを卒業した

という経歴の持ち主。

なんでそんなに詳しいかって?この話を授業で3周ぐらい聞かされたから。ベンチャーの組織運営とかスピード感、ダイナミクス、アントレの醍醐味やIPOの実際、なんていうのはホトンド語られない。

しかもヒドイことに、この教授、例の論争的な島の件について授業中に執拗に絡んでくる。挙句の果てには、レポートのテーマは「例の島を日本から取り戻す方法」でもよい、なんて宣言する。

1単位の授業だったんだけど、これは、本当に、非常に得られるものが少ないものだった。今回きりで大学で教えるのは最後と言っていたのだが、何げに春学期のスケジュール表に顔を出していた。要注意であり、タイトルとシラバスに騙されて、間違って選択しないよう気をつけたい。

Data アナリシス

統計のクラスで、教えていることはまともなんだけど、授業が単調過ぎて不評だった。特に、最初の学期の授業ということで、学生も気合が入っており、その他の教授が割と満足度の高い授業を展開していただけに、その単調さが際立ってしまったキライがある。

ちなみに、今年は教授が変わったらしい(引き続き不評らしいけど)。コアクラスなので選択しない訳にはいかないが、理系バックグラウンドならExemptionの申請ができるので、個人的には迷わず申請することをオススメする。

Ethicsなんちゃら

エンロンのスキャンダルでSOX法が制定されたのはみんな知っているとおりだ。それ以後、ビジネス・スクールではこのEthics関係の授業が標準になったらしい。

Ethicsというのは、なんていうか、サンデル先生でも連れてこない限り、どうやったって面白くはならないんだろうけど、実際につまらない。本音とタテマエというのは日本だけでなく世界中にある普遍的な概念であるが、ビジネス・スクール(現場のビジネスに役立つ教育を標榜)で建前だけを突き通すというのは非常に微妙な感じがする。

交換留学の学生に聞いたところ、他校のEthicsの授業では、MNC(多国籍企業)が賄賂を使わないで、某国でGuanxiを築くためにはどうしたら良いか、なんていう実務的なトピックを扱ったらしい。正直うらやましい。

Securityうんぬん

とある理由から教授にいきなり授業追放を言い渡されてしまった科目。教授のキャラが自分には合わないということでここにリストアップ。

授業中はおよそ30%の時間が彼のオレサマトークに費やされる。例えば

  • ここで教えている内容は別のクライアントに高額で売っているもので、非常に価値の高い投資テクニックだ
  • 教科書では学ぶことの出来ないことを扱っている
  • 自分はオープンマインドで、どんな質問・チャレンジも受け付ける*1
  • 授業の内容は他で公開しないこと。公開したいなら許可を得ること
  • 授業中はPCでメモもだめだし、資料は配らない。手書きのメモだけは許す

といった感じ。

自分には、ちょっとこのオレサマスタイルが合わなかった。また、見たところでは、虎の子の投資テクニックも、半分はコアクラスのマクロの授業で学べる事で、教科書にも普通に載ってるんじゃないかと思う。

とはいえ、内容面では、以前この授業をとったクラスメート(現在ヘッジファンドでインターン)は割と高い評価をしていた。ひょっとして、マクロ経済の知識とか、投資経験によって授業のありがたみは変わるのかもしれない。自分には、何で金本位制がダメという話で3時間も使うのか、正直よく理解できなかった(後で聞いたら金本位制の背景知識があれば面白く聞ける内容だったらしい)。

まとめ

残念ながらどんなスクールにも悪い点というのはあって、あんまり隠してもしょうがないので、ワーストを思い切って発表してみた。総じていえば、HKUSTのクラスクオリティには満足しているんだけど、今回紹介した授業は例外的だったかなーと思う。

お約束ではあるが、もちろん人それぞれの感じ方があってこれは主観的なものであるので、その点は注意してほしい。

*1:ウソである