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どのクラスがよかったか?

MBAも残り1ヶ月強となってきた。まだ終わってはいないんだけど、ちょっとずつまとめ系のエントリを入れていこうかと。今回はMBAで良かったクラスについて。

第1位:Understanding Consumers (elective)

まず、僅差で1位を獲得したのは、Understanding Consumers。教授はMBAでは珍しいアカデミアの人(インド人)。つまり、大学で純粋培養で、いわゆる社会人経験がない。ただし、そのことは全く問題にならない素晴らしいクラスであった。

マーケティングの理論を消費者認知という視点から学ぶのだけれど、これが非常に面白い。というのも、学部時代に人工知能/認知科学を学んだ事があり、元々その手の話題が好きだったからである。

授業では、「Perception is more important than reality」という大原則を元に理論を組み立てていき、実際の広告やケースを題材にその理解を深めていく。

教授のキャラクターも抜群に面白く、授業にエンターテイメント性がある。必修クラスのマーケティングは正直期待はずれだったんだけど、このクラス(とMarketing in China)のおかげでおぼろげながらマーケティングというものの全容が見えてきた気がする。

ちなみに、Unofficialサイトにこの授業の紹介を載せてるので興味があれば見てみてほしい。

第2位:Macroeconomics I&II (core&elective)

堂々の2位は、おそらくMBAでダントツの人気を誇るであろう、名物教授(インド系アメリカ人)によるマクロ経済のクラス。あまのじゃくな自分は、そのあまりの人気さから、当初は引いた視点で見ていたんだけど、気づけばすっかりその魅力にハマッてしまった。

流れるような授業を行い、毎回のクラスがあっというまに過ぎてゆく。特にMacro Iのクライマックス、香港の通貨危機のところは非常に綿密に計算された物語が語られ、今でも強烈に印象に残っている。Macro IIの最終回では授業時間を大幅に超過して(午前のクラスが16時まで続いた)終わったのもいい思い出だ。

このクラスのおかげで、FTやWSJといった新聞を見ても、何となく何を報じているのかがわかるようになった。知識レベルとしては、学部初級レベルなのだろうけど、世の中を違う視点で見られるようになったのは自分でも感じられる変化である。

第3位:Microeconomics (core) & Strategy and Organization (elective)

3位は、ビジネス・スクール内の経済学部に所属する中国人教授によるクラス*1。授業自体はMBAとしては非常にオーソドックスなもので、理論を座学で学び、ビジネスケースを用いながらその実際を確認するというもの。

この授業の特徴は、座学にしろケースディスカッションにしろ、設定される質問がとても洗練されているところにある。よく考えないと答えが出ないような本質的な問いが多く、通好みで、そのおかげで、次の展開が予測しにくく、授業がエキサイティングなのである。ちなみに、日本人同級生のAさん、Kさんもこの授業のことは高く評価していた。

それと、メールのレスポンスが異常に早いこともこの教授の特徴。深夜、早朝、いつでも、30分以内には質問や問い合わせの返事が届く。

ちょっとだけダウンサイドを言うと、この教授、非常にスマートガイなのであるが、自分の間違いを絶対に認めないキライがある。もちろん、チャレンジしたからといって、授業から追放されるということは120%ありえないが、やや注意が必要である。

その他の入賞

惜しくもトップ3を外したが、次のクラスもかなりの高評価だ(リストは評価順)。

  • Marketing in China (elective) : 教授(カナダ人)のクラスデリバリが最高
  • Innovation Management (elective):元々興味があるテーマで、体系的に学べたのがよい
  • Doing Business in China (core):クラスマテリアルと課題が充実していて中国を学ぶキッカケとしてはよい
  • China's extern Relations and Their Economic Impact (elective):日中関係の緊張の高まりというのもあって、より興味を持てたのかも
  • Investment and Finance in China (elective):教授(アメリカ人)のクラスデリバリが最高。ただ、コンテンツがちょっとだけ一貫性に欠ける感じ
  • Financial Accounting (core):ややもすると退屈な会計をエンターテイメントとして教えてくれるのが素晴らしい
  • Operation Management (core):扱っている題材はかなり興味深い*2。が、クラスデリバリが微妙ということでちょっと評価を下げた

それと、何気にプログラム開始直後に行われたRP(Residential Program)も色々な意味でよい経験だったと思う。

まとめ

ここまで読んで、「一体どんな評価軸でランキングをつけてるんだ?」と疑問に思った方もいるかもしれないが、答えとしては「フィーリング」である(笑)

とはいえ、授業が面白い事、興味を持てる事が最も重要な評価基準で、あとは教授のキャラクターやクラスの雰囲気というのもそれなりに加味している。逆に、業務に役立つ*3とか、課題の量、授業の難易度といった点はホトンド評価対象には入っていない。

評価軸(と重み付け)が異なればランキングが異なるのは必然である。なので、お約束のようだが、このランキングは万人に適用されるものではないし、人に応じてそれは変わるものであることを付記しておこうと思う。

*1:Intake2012ではMicroは別の教授に変わったらしい

*2:一般的に、KAIZENがDNAに植え付けられている日本人にはこういう科目は楽しいといえるかも(笑)

*3:ぶっちゃけMBAのハードスキルでSIerの業務に直接役立つものは非常に少ないと思う。まだ帰ってないのではっきりした事はいえないけど