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最終の選択科目

いよいよHKUST MBAで最後のセメスターが始まろうとしている。これが終わると修了するのみである。今回は最後の授業選択についてまとめてみることにする。帰任後の業務、そもそもの目的(中国ビジネスを学ぶ)、そしてMBAっぽさ、更には自分の興味に照らして選択を行った。結果として次の4つのクラスを受講することになった。

China's External Relations and Their Economic Impact

中国とその他の国の外交面での関係とその経済影響について。教授はNY Timesで10年以上記者をやっていたというジャーナリスト。センシティブな話題を扱うクラスではあるが、非常に中立的なポジションをとる&すごく論争的なポイントは絶妙に外すというプロの業をもっている教授でもある。印象としては、田原総一朗をマイルドに、優しくしたような雰囲気の人である。

この授業は、中国ビジネスを云々いう為の礎として、内容にも興味があり、実際面白いのだけど、更にゲストスピーカーが豪華である事にも特徴がある。授業の前半(最初90分)で、各国の領事館(米国、日本、インド、EU、アフリカ、台湾)から総領事、もしくは類するランクの人が訪れて、それぞれの国と中国の関係について話をしてくれることになっているのだ。

昔、Japan Clubで日本総領事をHKUSTに呼んで講演会をやろうと企画していたことがあるんだけど、諸般の事情でキャンセルになったのが思い出される。それが、こんな形であっけなく実現するというのはちょっと感慨深い*1。と同時に、どんな質問をしてもよいとの事なので、何を聞こうか考える、というのがちょっとした楽しみになっている。

日本の総領事がいらした際は、例の島について話してもらえることになっており、大陸人の前で「領土問題は存在しません」というのか、というのはちょっと気になるところだったりする。

Innovation and Intellectual Property Law

知的所有権とか著作権、特許などの法体系について学ぶクラス。興味はあるのだけど、正直いって退屈なクラスであることは容易に想像できる。ただし、IT業界から社費で来ていることを加味すると、後々実務で必要になる可能性が高い、ということで受講することにした。教授は、HarvardでMBAとDoctorを取っているアメリカ人で、ビジネススクール内のITデパートメントのドンらしい。ちょっと授業は単調だが、興味を維持するため、身近で著作権侵害が疑われる事例があり、それをケーススタディとしてクラスで取り上げて貰えないか、というお願いしている。

Equity Valuation

Valuationのクラスである。一応、HKUSTはファイナンス校としての評判があって、実際、多くの学生がファイナンス業界への就職を希望している。ファイナンス関連のエレクティブも多い。このクラスは、名前から想像できる通り、コーポレートファイナンスを振り返りつつ、DCF法、マルチプル法、リアル・オプションアプローチといったValuation手法をさらって、ヘッジファンドの投資戦略なんかを紐解いていくという授業だ。計算のため手を動かす系のクラスでもある。

今まで、こういうMBAっぽい科目をあんまりとっていなかったのと、MBA期間中に一回ぐらい数字と戯れる科目もいいかなー、と思い受講することにした。とはいえ、保持しているクレジットの関係で聴講という扱いである。ちなみに、このクラスのことを友人に伝えたところ「えっ、そのクラスファイナンスのクラスじゃない?まじで取るの?」と驚かれてしまった。自分は周りからどういう認識をされているのだろうと、ちょっと不安になった瞬間でもある。

Security Analysis

ぱっと見、Equity Valuationと被ってそうな感じなんだけど、こちらは、どちらかと言うと計算とかはホトンドなくて、マクロ経済の知見を使った投資戦略を学ぶクラス。

当初は全く取るつもりがなかったのだが、Applied M&Aというクラスの味見をするために*2、朝、スクールで朝食をとっていたらクラスメートにバッタリ遭遇。強烈にオススメされたので、そのまま流されて受講を決めた。

中国に割とフォーカスしたマクロ経済のクラスと言ってもよく、元々名物教授のおかげでマクロ経済に興味を持っていた自分としては、そこそこ楽しめると判断。イントロダクションで教授が「中国では利子率を上げると消費が増える」という(自分的に)仰天理論が飛び出してビックリしたが、後でデータを検証すると確かにその通りだったので、いい意味で自分の常識を壊してくれそう。あと、小さな理由としては、元々とりたかったGlobal Economy and Emerging Marketsが教授の健康問題でキャンセルになった反動というのもある。

聴講をお願いしたがNGとのことだったので、Equity Valuationではなく、こちらを本登録することにした*3

ということで

HKUSTでの最終タームはこのような布陣である。選択自体は一部を除き、まぁ満足できるものとなったと思う。いよいよ修了なんだと思うと色々思うところもあるが、悔いの残らないよう、しっかりと諸々身につけたいと思っている。もろバレだと思うけど、例の授業追放事件がどの科目かを当ててみてもらえると面白いかもしれない。

*1:そういえば、あの時その企画を先導していたドイツ人は昨年このクラスを選択していたハズだが、自分には何にも言わなかったなぁ...。

*2:HKUSTでは全ての選択クラスは初回のみ単位に関係なく参加することができる

*3:ちなみに追加で単位を購入すると1単位あたりHKD6,700が必要。1クラスにするとHKD13,400=13万4千円という高額なものである