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ルパン三世と夏の京都

今、ルパン三世の新シリーズが日本では放送されているらしい。自分も高校生ぐらいまではこの作品が大好きで、ときたまテレビで2時間の特番が放送される時は欠かさず見ていた。


あれは、浪人生活を1年過ごした後の大学1年の夏休みのこと。当時、高校からの友人(ちなみに彼も浪人仲間)が京都の大学に入り一人暮らしを始めていた。何を思い立ったか、彼のもとを訪れ、京都をぶらぶらして、青春18切符で各地の友人を訪ねながら北海道に帰省するという謎の計画を実行に移した夏だった。


京都市内は、友人の手引きでチャリで回った。金閣、龍安寺に始まり、京都御所、清水寺、寺1、寺2...寺∞を訪れ、夜は街の銭湯で汗を流す。当時の京都の街並みは、それでもまだ、昔ながらの伝統が残っているようで、普通の小さな路地、民家の前でおっさんが椅子に座って、うちわを扇ぎながらスイカを食べる、なんていう風景を見ることができた(今もそんな景色は残っているのだろうか?)。


王将の餃子スペシャル(とかそんな名前)でしこたま餃子を食べたり、何故か京都でゲームセンターに入ってゲームをやったりもした。って、今思い出したんだけど、浪人時代に自分が通っていた駿台札幌校にはゲームセンターが隣接しており(代ゼミが出資して建てさせた、と噂されていた)、毎日息抜きと称して通っていたんだった。


で、スカイメイトでスカイマークかどこかの安いエアラインを使い、伊丹経由で京都に着いたその日は、確か金曜日で、ルパン三世の特番の放送日だった。スゴク暑い中、狭い部屋で友人とビールを飲みながら、ルパンを虚ろに見ていた、というか正しくは酔っぱらっていたので、見逃すという行為が現在進行形であり、そのことを悔しがっていたのだった。



1週間ほどの滞在の後、京都駅で18切符を購入。5枚綴りを2人で分け合った。京都の友人と共に帰省するのだ。京都から名古屋を通り、東京、仙台まで1日で行く。同じJRでも関西では「携帯電話は控えめに使ってね」というものだったのに、関東では「使っちゃダメ」となっていて、その不統一感に微妙に違和感を覚えた。


鉄道マニアにはたまらないのかもしれないが、我々は1時間で電車の旅に飽きてしまい、ひたすらゆっくり進む鈍行列車の窓から見える新幹線を羨ましく眺めていた。その時から新幹線に対しては、ブルジョアトレインとして、意味不明にも、ある種の憧れを抱くようになった。また、全ての工程で座れるわけではないので結構消耗したし、確か、熱海でスゴイ人数が降りていったのを見た時は、何か夏休みの過ごし方的に凄い敗北した気分にもなったのである(笑)。


一方で、18切符で関西から北海道というのは、意外と多くの人が考えている工程だというのもわかった。というのも、名古屋あたりで、それとわかる自分らと同じ匂いのする貧乏っぽい学生の集団に出会ったんだが、なんと仙台までずっと同じ電車の乗り換えだったのだ。お互い何の面識も無いし、何の相談もしてないのだが、ある電車を降りた後にピタリと別の列車で再開し続けた。何か変な気分だった。出発地と目的地が同じで、普通列車という制約条件からは同じルートが帰結されるのだろう。


仙台では別の友人宅に2泊して、牛たんを食べたり、東北大でプラネタリウムを見たり、浮いた話やバカ話をした。あの時はモーニング娘(今風に言えばAKB48関係ないが、秋元康という人のパクリ商才は相変わらず神がかっているよね昔風に言えばおニャン子クラブ)、がスゴク流行っていて、ごつい図体の友人が「なっち、なっち」と連呼していて、ちょっと引いたのを覚えている。


その後は、仙台から函館まで行って、夕食を食べた後、寝台列車で札幌へ。午前中に札幌に着いてからは、路線バスを乗継いで実家まで帰ったのだった。長い旅だったが、普通列車には1時間で飽きたが、なんだかんだでとても楽しい旅だった。


そう、旅は面白いのだ。そして、夏は、旅に最適な季節。


この夏は、新婚旅行(MBA受験だのなんだののせいで2年間もお預けさせてしまった)でヨーロッパを訪れる。ので、ヨーロッパ方面の方々、もしこの夏、お時間があればかまってくださいm(_ _)m、というのが結局このエントリでイイタイコトだったりする。