ITSBCC その7 (完結編)

最終Receptionと結果発表

ファイナルラウンド終了後は、舞台をキャンパス4Fに移して最終Receptionが行われた。初日同様立食形式である。この場にはBUの現役学生も参加しており、アメリカ育ちの日本人2人と知り合いになった(MBA学生1人、学部生1人)。日本のこと、社費留学の現状、アジアビジネスの事などをざっくばらんに会話した。ボストンではHarvardの教授でJapan as No.1の著者が主催するフォーラムがあるそうで、彼らはそこに参加しているとのことだった。ボストン、スゴイ場所だな、やはり。

一方、自分的に驚きだったのが、米国における就職事情。日本語が話せる事のアドバンテージについて、学部生の人に聞いてみたところ「ほとんど有利に働くことはない。むしろ中国語が喋れた方がよい」との回答。香港ではなく、NYで就職するのにマンダリンとは、全くもって驚きである。

そんなこんなでReceptionが始まって1時間ほどが経過した。ほぼ全員が徹夜状態で、かつお酒も入っているため、それなりに場があったまってきた。そんなところで、ファイナルラウンドの結果が発表された。

正直に告白すると、自分の頭の中は妄想が駆け巡り、結構イイ線いくのではないかと密かに期待が膨らんでいた。酔っていたにもかかわらず、かなりドキドキしているのが自分でもわかった。

4位、3位と順にチームが発表されたが、まだ自分達のチームはコールされない。残りは1位と2位のみである。これは、ひょっとして、ひょっとするか?とチームメイトと色めき立っていたところ「Hong Kong」と呼ばれてしまった。結果は2位だった。



BUの学生運営のトップ、チームメイト、BUのDean、エリクソンJudgeのトップと


2位でもよくやったじゃないかという感情の反面、正直なところ、もうちょっとだったという悔しさも大いに感じた。ちなみに1位はセクシーなパワポを作ったチームが持っていった(見たところ、スライド自体はパワポではなくKeynoteで作り、最終的にPPTにコンバートしてたっぽい)。冷静に考えれば、総合的なパッケージも彼らのが一枚も二枚も上だったと思う。

結果が出てからは、写真をとったり互いを激賞したりしてあっという間に時間が過ぎていった。チームメイトAは、所用(彼の妻がNYに来ている)があり、この夜にボストンを発つ必要があり、間もなくお別れとなった。互いの健闘を称え見送る。

その後BUのBarに会場を移し、もう少しフランクにお酒を飲んだ。何人かのEricssonの人(審査員かどうかは不明)、及びBUの偉い人から声をかけられる。彼らは格別に自分たちのチームの発表が好きだと言ってくれた。リップサービスかもしれないが、優勝チームよりもよかったと。実際のところ、我々のやつは、派手さはないが、ハマる人には特別にウケるような代物だったのかもしれない(もちろん偶然だけど)。そういう話を聞くと更に悔しさが膨らむ。煩悩が尽きることはない(笑)

全体をふりかえって

総論でいえば大満足で、とてもよい経験だったと総括できる。終わりよければ全てよしとはよくいったもので、そこそこの結果が伴うと全てが肯定的に見えるものだ。

チームが2位になった理由は、コンペ終了直後はただの「ラッキー」だと思い込んでいたが、こうして改めて記録にまとめてみると、ラッキー以外にもいくつか伏線があったことに、我ながら気づくこともできた。事前準備で色々調査していたり、タイムスケジュールを固めていたこと(ちなみにこれは、練習として過去のケースに取り組んだ時にチーム全員がいきなり何をしてよいか分からなくなり、作業工程を決めるだけで多大な時間を使った苦い経験が教訓となっている)、Sのリーダシップ、チームメンバのバックグラウンド、iPadの操作など。

チームメイト、S、A、Mとはやや緊密な人間関係を作れた気がする(完全に分かりあえたかといわれると、もう少しの部分もあるが)。MBAに来て、腹を割って話せる友人は日本人同級生を除けば、本当に数えられるほどだったので、これは隠れた収穫と言えるかもしれない。

一方でいくつか反省点もある。最大の問題である言語については別にこのイベントがなくても分かっていたことだが、 本番に向けての気持ちの持って行き方、セクシーなPPTを短時間で作ること辺りはすぐに取り組め、比較的改善しやすい課題といえそうだ。上手に(衝突を最小に抑えつつ)自分の意見をチームメンバーに納得して貰える術が習得できればもっと良さそうだが、非ネイティブにはやや敷居が高いかもしれない。

実は、このケースコンペの間、妻のお父さんが急遽心臓の手術を受けることとなり、コンペに集中しずらい状況も発生していた。発表当日の早朝AM1時ごろから手術を受け、プレゼン練習が終わったAM6時には無事成功したとの知らせを受けた。気が気ではない状況でもあったんだが、無事の知らせを受けてからは大分落ち着きを取り戻すことができ、本番の前というギリギリのタイミングで精神的に少し楽になれたのは全体的にプラスに働いたと思う。

ボストンという街は本当に素敵なところだった。桜が綺麗で、治安もよく、シーフードが絶品だった。チャンスがあれば是非また訪れてみたいところである。会社の先輩やアプリカント時代にTOEFLのアドバイスを貰っていた方がボストン在住なのだが、今回は全く会うチャンスがなかったことが心残りである。

香港に戻ってきてからは、ずっと時差ボケに悩まされて、いまだに夜は眠れず、昼間はボケーッとする。3月中はこのイベントもあって少し詰めていたので、イースターブレークの今はかなり緩く過ごしている。上海に戻っている妻のところに行くことも検討していたのだが、マンダリンが喋れない自分は逆に邪魔だから来なくていい、ということで、1人で香港で待機である。

今回の一連のエントリは、なるべく正直に書いたつもりだ。華美に飾ることも、卑下することもなく、等身大の自分の視点から綴ることを試みた。それでも、人間エゴというものがあるので、実際の自分を知っている人からみると「うそーっ」と感じることろがあるかもしれない。その辺は適当に割り引いて貰えればと思う。

    • -

この流れのエントリについて、コメント欄にメッセージを貰ったり、Twitterで紹介していただいたりしたのはとても嬉しく、光栄でした。もし、何かの気づきや、刺激を提供できたのであれば、自分としてはこの上ない喜びです。長文に付き合ってもらいありがとうございます。

ということで、ブログはまた不定期更新に戻ります(笑)BUのケースコンペや、アジアのMBAについてもっと深く知りたいという方がいればお気軽にメールなりFBなりで連絡ください。


(終わり)